ワクチンパスポートは日本ではいつから?アメリカや世界での課題は?

ワクチンパスポートは日本ではいつから?アメリカや世界での課題は?

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目次

ワクチンパスポートとは

ワクチンパスポートとは、新型コロナウイルスのワクチン接種を証明するものをいいます。

ワクチンパスポートは、海外ではすでに検討が進んでいて、既に発行している国や組織もあります。
日本でも、海外に渡航する人を対象に早期に導入すべきだという声が上がっていました。

経団連は、ワクチンパスポートが導入されれば、出入国の際の2週間の隔離措置が緩和されて、海外とのビジネスの改善が期待できるとして、早い導入を働きかけていました。

EUでは、「デジタルグリーン証明書」の導入を検討中。
EU域内外の自由な移動ができて、観光産業の復活に役立てたいとしています。

中国では、2021年5月から「国際旅行健康証明」と呼ばれるワクチンパスポートを発行し、紙版とアプリ版がでています。
当面は中国国民が対象で今後は各国と相互承認をして、人の行き来を広げたいとしています。

早く導入することで国際的に基準作りを主導する狙いもあるとみられています。

いずれもPCR検査の結果やワクチン接種記録抗体の有無などが記載されています。

ワクチンパスポート日本ではいつから

ワクチン接種を証明する「ワクチンパスポート」を日本政府は2021年7月中旬から下旬をめどに導入する方向で調整を進め制度の内容を固めました。

海外では、アプリを使ったワクチンパスポートも導入されていますが、日本では、当面「紙のパスポート」を発行するとしています。ゆくゆくは、電子交付を検討しているということです。

ワクチンパスポートは海外で提示することが多いため、当面は、海外への渡航に必要なパスポートを持っている人を対象に発行します。

ワクチン接種の実務を担う市区町村が接種の記録をもとに発行します。
氏名、国籍、旅券番号、ワクチン接種日を記載するとしています。
政府は早ければ、6月21日の週に自治体向けの説明会を実施することにしているということです。

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ワクチンパスポートアメリカでは

アメリカでは、政府としてはワクチンパスポートの導入の検討はしていません。

16州で公の機関などによるワクチンパスポートの使用やワクチン証明書の提示義務を禁じていて、理由は、倫理的、個人情報保護の観点によるものだそうです。

現在、アメリカでは、ニューヨーク州とハワイ州のみワクチンパスポートを正式導入していますが、使用は任意としています。

ニューヨーク州のエクセルシオールパスとは

全米で初のワクチンパスポートとされるニューヨークの「エクセルシオール・パス(Excelsior Pass)」というのがあります。

クオモNY州知事は2021年3月26日に同州内において、公式のワクチン接種デジタル証明書としてエクセルシオール・パスの運用を開始すると発表しました。

これはIBMの「デジタル・ヘルス・パス」というソリューションがベースとなっています。
ブロックチェーン技術を活用し、個人情報などを保護し、利用者のコロナ検査結果やワクチンの接種状況を安全に共有できるアプリです。

ワクチン接種やPCR検査などを完了した個人ユーザーが、必要な情報をこのアプリに登録すると、ユーザーの状態を反映したQRコードが発行されます。

そのアプリの詳細は、エクセルシオール・パスをスマホでダウンロードして、ワクチンの接種の完了日、接種場所(NY州内の地区)、ワクチンの種類(ファイザー、モデルナ、ジョンソン・エンド・ジョンソン製)を記入する、ワクチンが有効となる時期(接種から2週間後)にQRコードの申請が可能になります。
そこには、氏名、生年月日、1年間のパスの有効期限が表示されるとそうです。

これが「エクセルシオール・パス・スキャナー」と呼ばれるもので、レストランやバー、ヤンキースタジアムなどの競技場やコンサート会場で、入場時に提示することができます。

また、ワクチン未接種であっても、PSR検査が陰性の結果を申請すれば、3日間有効のQRコードが、抗原検査の場合は6時間だけ有効となるQRコードが発行されます。

Android OS、iOSアプリとして無料で提供されていて、NY州によるとこれまでに約200万人のユーザーがダウンロードして使用されているそうです。

ワクチンパスポートの提示を求めるお店もニューヨークでは出てきています。
エクセルシオール・パスはニューヨーク州内でワクチンを受けた人のアプリなので他の州でワクチン接種した人は紙のワクチンカードが必要となり、紙の証明書の偽造などを確かめる有効手段がないといいます。

ワクチンパスポートの課題

ワクチンパスポートは、世界各国で発行が始まっています。
国だけでなく、いろいろな組織や航空会社などがそれぞれ発行しているのです。

ワクチンの種類によって認められるパスポートも出ているそうです。
さらに発行されたワクチンパスポートでいける場所も限られている場合もあります。

バラバラの規格でそれぞれが発行しているので、これからどのように統一していくことになるのかも課題になっています。

いくつのワクチンパスポートを持って歩かなければならないか頭を悩ませることにもなるかもしれません。

もう一つの課題は、差別にならないようにしなければならないということです。

ワクチンは、強制ではなくて、打たないという選択肢があるということです。

「打たないと冷遇される、店に入れないという不便を強いらることがないようにする配慮が必要」

と言われています。

ワクチンの接種率が100%ということはありえないでしょう。
打たない、打てない人への配慮が必要ということでしょう。

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