花粉が出ないスギを開発!鳥取県が花粉症対策に貢献へ

花粉が出ないスギを開発!鳥取県が花粉症対策に貢献へ

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花粉が出ないスギの開発に鳥取県林業試験場は7年前から

花粉症対策に貢献するために鳥取県林業試験場は7年前から
花粉を出さないスギの開発に取り組んでいましたが、
ついに開発に成功したそうです。

今回開発されたのは、花粉を出さない遺伝子を持つ石川県のスギに、雪の重みで曲がらなかったり、害虫の被害を受けにくかったりするなど、すぐれた特徴を持った県内産の品種を人工的に交配させたスギだとされています。

85本の苗木の育成に成功したということで
これから量産していく方向だそうです。
5年後には、年間で最大3000本の苗木の供給を始めたいとしています。

花粉症に悩む方に朗報です。

県林業試験場の研究員は、
「花粉症対策に貢献できるうえ、優良な木材がとれるので、県内広くに植えられるよう生産者などと協力したい」
と語っています。

花粉が出ないスギが富山県で偶然発見された

花粉が出ないスギは1992年(平成4年)に富山県で偶然発見されました。

富山県農林水産総合技術センター森林研究所がスギ花粉情報を出すために、標高別5か所に植えてあるスギ林の開花試験の調査の最中に、観察地点の一か所である神社の境内で1本だけ花粉を出さないスギを見つけたのです。

その杉は、外見上普通のスギと変わらず花粉を飛ばす雄花も同様に形成されていきます。
しかし、開花する時期になっても、雄花に花粉は全くありません。驚くことに花粉を作る雄花の機能は異常でも、種子を作る雌花の機能は正常であることも分かりました。

花粉の出ない無花粉スギという変異体だったことがわかりました。この花粉の出ないスギの木から取った種子で苗を育て、
それぞれ花粉の有無を調べると無花粉の性質を持った苗が何本も育ち遺伝することがわかりました。

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花粉の出ないスギの品種改良が各地で行われる

スギの特徴は、深根性ですが、さし木にすると地中深くに伸びる直根が出てこないという欠点もありました。

富山県で見つかった花粉の出ない無花粉スギから各地で品種改良が始まりました。
2004年には、この無花粉スギをもとに交配し、品種改良が行われ、「花粉がない」「さし木の発根能力が高い」という
特徴を持った新品種が開発され、「はるよこい」と名付けられています。

この「はるよこい」は2011年から都市部の緑化用に500~1000本のさし木苗が2012年には、林業用に5000~一万本の種子から育てられた苗がそれぞれ普及するとされています。

無花粉スギの育種を進めていた石川県林業試験場でも、富山県森林研究所などの共同研究により、林業用に選抜された石川県産の優良スギ(精英樹)の中から無花粉遺伝子をヘテロで保有する個体(珠洲2号)2005年に見つかりました。

この発見により、珠洲2号と小原13号(富山県産の、無花粉遺伝子をヘテロで保有する精英樹)との交配を行い、
2007年、林業に活用できる無花粉スギを作りだしました。

森林総合研究所でも花粉を生産しない林業用のスギ品種として「爽春」が開発されました。
「爽春」の原種は、関東とその近隣都県に配布されているそうです。

無花粉スギという遺伝子を持ったスギに、いろいろな特徴を加味して品種改良を行っているスギ。

とにかく日本にはスギの木が多いため、「伐って、使って、植える」循環をしなければならないのですべてのスギの木が無花粉スギにするのは相当時間がかかるとされています。

花粉症の人たちの症状が楽になる日が来るのはいつ頃になるのでしょうか。

スギは日本の林業にとって欠かせない樹木

花粉症で苦しむ人が多い日本です。
だったら、花粉が出るスギを少なくすれば、よいのでは?
と単純に思ってしまうのですが、それは日本の歴史において
杉は大切な役割をしています。

家の風よけなどの防風林は、歴史的にも有名ですが、杉の木でできています。

杉の木は、日本の固有種で本州北端から屋久島まで自生していて、多くの地域品種があります。

日本では天竜杉、屋久杉、立山杉、吉野杉、北山杉、秋田杉、山武杉などが有名です。

深根性であり、根を深くまで伸ばす。
そのため、スギは土砂災害に強い森林づくりに好ましい木になります。

住宅の柱材として利用されるほか、構造用合板としてや集成材としても利用される。
割裂性がよく、薪割りのように割ることによって、角材から板材までを作ることができる。

さらに曲物などで使用され、特有の芳香を有し、杉樽に貯蔵することによって日本酒に香りをつけたりすることもある。
ただ、香りが強いため、おひつには不向きとされる。

日本の歴史において、古来から重要な木材として重宝されてきたのが杉の木です。

しかし一方で、スギは風媒花で多量の花粉を飛ばすため、開花期には花粉症の原因となります。

戦後に多数植えられたスギが成木となり花粉を大量に飛散されて
多くの人が花粉症に悩まされる事態になっています。

花は雄花と雌花があり、2月から4月に開花。
雄花は長さ5 mmくらいの楕円形で、枝先に密生する。
雌花はほぼ球形で、鱗片が密着し、表面に小さな棘が出る。

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