成田昌隆はCGでスターウォーズに参加、少年の夢は46歳からでも叶う
成田昌隆はCGでスターウォーズに参加、少年の夢は46歳からでも叶う
目次
成田昌隆は日本のCGモデラー
2015年「スター・ウォーズ/フォースの覚醒(エピソード7)」 2017年「スター・ウォーズ/最後のジェダイ(エピソード8)」
2019年「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(エピソード9)」
とスピンオフ2作のCGモデラーを務めたのは、ミレニアム・ファルコンなどを手掛ける成田昌隆さんです。
成田昌隆さんは、高校1年生で『スター・ウォーズ/新たなる希望』(1977年)を見て以来のスターウォーズの大ファンでした。
1977年に公開されたスターウォーズが40年以上後の2015年、2017年、2019年とまた映画として公開し、大好きなスターウォーズのCGを作ることができるなんて、正に少年の夢を叶えた人として話題になっています。
しかも46歳からの転身で叶えた夢なのですから。
サラリーマンをしていた成田昌隆さんがなぜCGモデラーになったのでしょうか。
成田昌隆はサラリーマンだった
成田昌隆さんは、1963年、愛知県で生まれます。
小さい頃から、ミニチュア模型や特撮を駆使した怪獣映画である
「ゴジラ」や「ウルトラマン」などに夢中になっていたと言います。
1977年のスターウォーズは衝撃的で印象深い特別な作品と語っています。
名古屋大学工学部電気学科卒。
大学卒業後、NECへ入社します。
ハリウッドで仕事をするという夢は大きすぎて、遠い場所だったそうです。
衛星通信の電子回路やファームウェアの開発を行なっていました。
その後、日興證券に転職、そこでも得意のコンピューター技術を活かし、IT関連の部門で才能を発揮します。
そして、1993年には米国支社へ転勤することになり、ハリウッドに近づきていくのでした。
「トイ・ストーリー」に参加した日本人に背中を押される
成田昌隆さんは、アメリカにいた時に映画「トイ・ストーリー」でテクニカル・ディレクターを務めた小西園子さんは、日本人の名前がクレジットされているのを見たとき、ものすごい衝撃を受けたそうです。
そして、自分も映画の世界で働けるのかもという夢を抱くことを決意できたそうです。
その後、ソフトウエアを自腹で購入し、独学で3Dの技術を習得します。
2000年には、大手プロダクションの目に留まるぐらいまで技術がありましたが、就労ビザが下りず、父親の他界などで、一旦ハリウッドへの夢を諦める決断をします。
そして、家族との時間を大切にしようと子供とプラモデル作りに夢中になっていきます。
そして、よりリアルにするために実際に飛行機を見に行って
作ったプラモデルが全米コンテストで優勝してしまうのです。
そのプラモデル作りがのちのCGに活かされるのでした。
45歳で会社を退職。
仕事を辞めてしまったので収入がないため、背水の陣でCGに挑みます。
そのため、CGスクールで最新技術を学びます。
その中で、選んだのは、CGモデラーでした。
実際の物をCGで作ること、CGぽく見せないように実際のものと
変わらないように作ることがCGモデラー。
技術が上がっても、ハリウッドから仕事がくるほどの腕なく
まだ、仕事にたどり着くことは、できませんでした。
「仁王像」をCGで作ることを決心
技術を上げても心を動かすことが出来なければ、ハリウッドでなど仕事はできない。
そう言われた、成田昌隆さんは、「仁王像」をCGで作ることを決心します。
日本の歴史ある技術をCGで作り、ハリウッドに挑戦すると思ったのでした。
2008年にハリウッドのVFX業界への転身を決意、45歳の時でした。
2009年4月、46歳でVFX業界にデビュー。
デジタル・ドメインやMethod Studiosなど、有名ところで技術を磨いていきます。
エルム街の悪夢(2010年)
アイアンマン3(2013年) などのCGを次々に手掛けます。
そしてついに、2012年インダストリアル・ライト&マジック(ILM)へ移籍
インダストリアル・ライト&マジック(通称ILM)は、
ジョージ・ルーカスが『スター・ウォーズ』を作ろうと
1975年7月に開設した。
ハリウッドで、有名どころはほとんどこのILMで作られている。
1977年
スター・ウォーズ(アカデミー視覚効果賞受賞)
1980年
スター・ウォーズ/帝国の逆襲(アカデミー特別業績賞・視覚効果)
1981年
ドラゴンスレイヤー
レイダース/失われたアーク《聖櫃》(アカデミー特別業績賞・視覚効果)
1982年
E.T.(アカデミー視覚効果賞受賞)
スタートレックII カーンの逆襲
ダーククリスタル
ポルターガイスト
1983年
スター・ウォーズ/ジェダイの復讐(アカデミー視覚効果賞受賞)
1984年
インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説(アカデミー視覚効果賞受賞)
スタートレックIII ミスター・スポックを探せ!
ネバーエンディング・ストーリー
スターマン/愛・宇宙はるかに
ここで働けるなんて夢のまた夢だそう。
52歳にして、「スターウォーズ」のスターデストロイヤーを作りました。
高校生1年生の時に観た「スターウォーズ」で夢見たことが
45歳で脱サラし、夢を叶えた瞬間だそうです。
成田昌隆さんの夢を理解して、信じて支えた家族も素晴らしいです。
「夢は、きっと叶う」信じることだそうです。
成田昌隆が逆転人生に出演
2020年1月27日(月)22時00分~22時50分の放送は
逆転人生「スター・ウォーズのCGを手がけた脱サラ証券マン」
【27日夜】 #スターウォーズ 最新作のCGを手がけた日本人アーティスト #成田昌隆 さん。45歳で脱サラし苦難の末、ハリウッドのトップCGアーティストに!舞台裏の逆転ドラマ、さらにプラモデル全米チャンピオンでもある成田さんの作品も紹介![総合]
#逆転人生 #山里亮太 https://t.co/F1QPCliD8v— NHKドキュメンタリー (@nhk_docudocu) January 26, 2020
公開中のスター・ウォーズ最新作。大迫力のCGを手がけたのは、なんと45歳で脱サラし、家族と苦難を乗り越えた日本人。世界初公開の秘蔵CGに山里・麒麟川島も大興奮!
番組内容
公開中のスター・ウォーズ最新作「スカイウォーカーの夜明け」。その大迫力CGを手がけた日本人アーティスト成田昌隆さんの大逆転劇を紹介。なんと成田さんはCGを作ったことがない証券マンだった。妻と幼い子供を抱え、45歳で脱サラ。苦難の末に、ハリウッドのトップCGアーティストに登りつめた。スター・ウォーズ制作舞台裏にあった逆転ドラマ、さらにはプラモデルの全米チャンピオンでもある成田さんの驚きの作品も紹介!
出演者
司会 山里亮太,杉浦友紀,
ゲスト ILMシニア・ハードサーフェス・モデラー…成田昌隆,
出演 川島明,河北麻友子
語り 竹本英史