殺虫剤使用禁止へフランスで!農薬禁止はミツバチの大切さ?

殺虫剤使用禁止へフランスで!農薬禁止はミツバチの大切さ?
日本ではひとつも禁止なし!虫嫌い?企業のため?

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目次

フランスでパリなど9月に殺虫剤禁止へ

2019年9月12日、フランスで首都のパリを含む5つの都市で
殺虫剤の使用が禁止となりました。

地方部で始まった反化学物質運動の広がりによってです。

住宅地から5~10メートル以内の範囲での殺虫剤の使用禁止を提案しているというが環境活動家からはまだ十分ではないと批判しているそうです。

殺虫剤が禁止になった都市は

パリ
北部リール(Lille)
西部ナント(Nantes)
南東部グルノーブル(Grenoble)
中部クレルモンフェラン(Clermont-Ferrand)

しかし、すでに公共機関が公園や緑化スペースで
合成殺虫剤を使用することは法律で禁止されています。

2019年1月から個人の庭でも合成殺虫剤の使用は全土で禁止されていて天然成分のものしか使うことが出来ません。

2018年9月1日からすでに農薬禁止に

2018年9月1日からすでに5種類の農薬が禁止になっている。

自然環境と健康を守る一環としての禁止の措置になりました。

特にミツバチなどの花粉媒介生物に有害とされる農薬5種類が禁止になっています。

イミダクロプリド
クロチアニジン
チアメトキサム
チアクロプリド
アセタミプリド

ネオニコチノイド系殺虫剤5種類を屋外、屋内の区別なく禁止しました。

フランスがいち早く動いたことで2018年12月にEUも3つの物質について使用禁止に踏み切っている。

クロチアニジン
イミダクロプリド
チアミトキサム

殺虫剤、農薬はミツバチに影響が

ネオニコチノイドは害虫の中枢神経系を攻撃する殺虫剤。

しかし、ミツバチに悪い影響を与えてしまう。

・ハチの精子数に減少される
・記憶や帰巣本能をかく乱させる

ということがわかってきた。

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ミツバチの大切さ

ミツバチは、花の蜜を集めるだけではなく、受粉も行います。

ハチは世界の作物の3分の1を受粉していると言われています。
ハチがいないと果物や、野菜などの食べ物もできなくなってしまうと言われているのです。

しかし、ミツバチや蝶など、花粉を媒介する無脊椎動物の4割が絶滅の危惧にあることを国連は2018年に発表しているという事実もあります。

その原因がネオニコチノイド系農薬だと言われているそうです。

農薬会社は決定的な証拠ないと否定しているそうですが、
フランスをはじめヨーロッパでは禁止になりました。

日本で農薬、殺虫剤は禁止になるか

日本では、フランスで禁止されている5種類の農薬は
どれも禁止になっていません。

虫嫌いの日本人が殺虫剤が禁止になるとは考えにくいです。
デング熱対策で蚊を退治するために公園に殺虫剤を沢山散布しているとニュースでも報道されるくらいです。

禁止どころか緩和されている農薬もあるそうです。

厚生労働省は2013年10月、ホウレンソウ、ハクサイ、カブなど約40種類の食品に含まれるネオニコチノイド系農薬クロチアニジンの残留農薬基準値を最大2000倍と大幅に緩和する方針を示しました。

その残留農薬の数値はヨーロッパ禁止の数値の100倍という野菜もあるそうです。

専門家によると

「日本では、フランスで禁止となる農薬5種のうちの1種さえも禁止されておらず、食品への残留基準値も緩和傾向にある。ネオニコチノイド系農薬は、強い毒性に加え、残効性、浸透性により、ミツバチにとどまらず生態系及びヒトの健康への影響も警告されている。政府はただちに使用禁止をすべき」

さらにEUではすでに承認されていないジノテフランも水田などで大量に使用している。

規制をしない理由を農林水産省は

「EUとは農薬の使用条件が異なるためハチへのリスクも異なる」

とい言っているそうです。

日本人は虫嫌いの人が多いです。
虫がいる野菜を買うことが悪のようになっています。

しかし、本当は、虫もよらない野菜を食べることの方が怖いのです。

フランスは農業大国

フランスと聞くと「花の都パリ」があって

ファッションの最先端のおしゃれな国のようなイメージですが
じつは農業大国で食料自給率が世界で4番目という国。

1番オーストラリア
2番カナダ
3番アメリカ

に次ぐ4番目です。面積もトップ3に比べて大きくないにも関わらず自給率が高い国。

まさに農業大国なのです。

自分たちで作っている分、農薬に対しても敏感なのかもしれません。

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