ジャックジェシー資産家事件の犯人は再婚妻のサンドラ!7年後トムの友達のブレッドから
ジャックジェシー資産家事件の犯人は再婚妻のサンドラ!7年後トムの友達のブレッドから
事件は7年間、犯人は見つからず、迷宮入りしそうになった時に1本の情報の電話がかかってきたことで急展開になりました。
地元のバーに勤めるという匿名の電話でした。
目次
事件が起こる前のジャック一家は
1998年、アメリカカリフォルニア州プラセンティア。
閑静な住宅地に建つひときわ豪華な邸宅。
裕福で幸せそうだった5人家族。
ジャックジェシーは電子部品を扱う会社の役員を務める56歳の男性。
週末の朝は、家族5人で食卓を囲み、ジャックを食事を振る舞っていました。
夫、ジャックジェシー56歳、妻、サンドラ47歳。
同じ会社で働く上司と部下でしたが、再婚同士で結婚。
お互いに連れ子がいて、
ジャックには2人の娘、シェリーとシェリルが、
サンドラには、一人の息子 トムがいました。
ジャックを中心に裕福で絵に描いたような幸せな生活を送っていたと思われていました。
娘2人は、独立して家を出ていました。
長女のシェリーはガラス工芸細工の職人をしていて、丁寧な仕事で街でも人気の職人でした。
次女のシェリルは大人しい性格で会社の経理の仕事をしていて
父親のことが大好きで家の側に住んでいたといいます。
28歳の長男のトムは、就職で悩んでいたといいます。
ジャックの妹のべラリーによると
トムは警察官を目指していたが、試験に合格できず
父親として出来るだけのことをしてあげたいと思っていたジャックは考えていたといいます。
そんなトムのためにジャックは、就職先を探して紹介し、決まった場所が、アリゾナという500キロ離れた場所でした。
ジャック一家には、週末ボーリングを楽しむ恒例行事がありました。
そこで、トムは就職を決まったことを報告します。
サンドラは、トムと離れて暮らすことが耐えられず、様子がおかしくなったといいます。
引っ越しの日、家を引き払ってトムの住むアリゾナに移住しようとまでジャックに言い出したそうです。
ジャックの仕事の関係もあり、それは実現できませんでした。
ジャックに余命宣告が
そして、そんな時に健康診断で余命3か月という末期の大腸がんであることが判明します。
ジャックはガンに立ち向かうと宣言します。
有能な医者を探し出して手術をしてもらうことにしました。
一度では、ガンは取りきることはできずに、
ジャックは繰り返し手術を受けたそうです。
そのため、医療費は高額になっていったようでした。
病魔と闘うジャックを妻サンドラは献身的にサポートし、
娘のシェリーとシェリルも父ジャックの回復を願い頻繁にお見舞いに訪れていました。
ジャックの従兄弟デイビットによると、
長男のトムの就職先のアリゾナから駆けつけてお見舞い、ガンに立ち向かうジャックを家族が一つになってサポートしていたように見えたといいます。
しかし、回復に兆しは見えなかったそうです。
ジャックジェシー事件が起こる
1998年8月13日事件は起こりました。
ジャックはハンバーガーが食べたいと言い出し、
夜8時、妻サンドラは、5分ほどの場所のハンバーガー店にハンバーガーを買いに出ました。
しかし、1時間に経っても帰ってきませんでした。
9時20分、ジャックはサンドラが帰って来ないことを心配して近くに住む2女のシェリルに電話をして、サンドラが帰ってこないことを伝え、探すように頼みました。
シェリルは、サンドラを探す事にしました。
9時30分にシェリルはサンドラを探しに出るも見つからず、
9時50分には、ジャックの自宅に到着するとジャックが倒れていたという。
9時50分に911に通報があり、午後10時、警察が駆け付けました。
すると、真っ赤に染まった2女のシェリルが呆然と立っていたと言います。
ジャックには、11ヶ所の傷があったという。
シェリルによると、ジャックはうつ伏せで倒れていて病気で倒れたと思い、心臓マッサージを始め、すると、傷口からあふれ出して、シェリルは〇まみれになってしまったと言います。
その後、2時間半後にサンドラは帰宅しました。
室内はジャックが抵抗したように荒らされていましたが、
家の窓やドアは壊されていて、金銭もなくなっていなかった。
凶器も見つかっていませんでした。
警察によれば、犯人の狙いはたった一つ
「ジャックの命を奪うこと」だと断定しました。
余命3か月とわかっているのになぜ、〇す必要があったのか
容疑者は、家族4人全員となり、捜査は始まりました。
容疑者は家族4人全員
資産家で余命3か月の大腸がんの56歳のジャックジェシーの命を奪ったのは誰なのか。
自宅に鍵は掛かっておらず、金品も盗まれていない。
ジャックが家に一人だったということを知っている人間。
警察は家族の事情聴取を始めます。
第1容疑者は、次女のシェリル
シェリルは、真っ先に疑われました。
第一発見者で〇まみれでした。
刺し傷があったことに気づかなかったために心肺蘇生をしたと言っているけれど、本当なのか。
次女のシェリルの供述によると、ジャックのことを誰よりも愛していました。
そんなことをするはずがないと。
サンドラが怪しいと。
トムと一緒にアリゾナに行きたいと父親と揉めていた、さらにサンドラは遺産目当てでジャック事件を起こしたと訴えました。
第2容疑者は、サンドラ。
サンドラは、家から5分のハンバーガー店に買い物に出かけたが、2時間半も帰って来なかった。
サンドラの供述によると別のお店を何件か回り、買い物をしていたと言い、ジャックを愛していると主張しました。
車の中から、レシートが見つかり、店員もサンドラも覚えていてアリバイが証明されました。
そして何より、余命3か月の夫をわざわざ手にかける必要があるのだろうかと疑問も残りました。
第3容疑者の長女のシェリー
長女のシェリーも強く犯行を否定。
友人と食事をしていたと供述、友人も証言してアリバイが証明されました。
第4容疑者の長男のトム
長男のトムは500キロの勤務先で働いていて、
アリバイは証明されました。
事件後の家族たち
事件から数週間後、ジャックと暮らしてた豪邸を売りに出されました。
ジャックジェシーの豪邸を含めた遺産相続すべてをサンドラを受け取ったというのです。
サンドラは、豪邸を売りに出して、息子のトムが住むアリゾナに引っ越し、豪邸を建てて、セレブ生活を送っていました。
2人の娘シェリーとシェリルには、ジャックのわずかな遺品だけが残っただけでした。
7年後にバーの店員から情報提供が
家族全員が容疑者の中、決定的な証拠がないため警察は、犯人を特定できずにいました。
そんな時にバーの店員から情報提供がありました。
地元のバーに勤める店員からの匿名の情報でした。
それによると、酔っぱらった客がジャックの〇害を手伝ったと吹聴していたというのです。
ある男が
「〇しはジャックの家族に頼まれた」と言っていて
そして、家族の一人から多額の報酬をもらい水上バイクを買ったと言っていたというのです。
警察は、店員からの情報により男の身元を徹底的に洗いました。
その男はブレッドといい、実行犯のようでした。
ブレッドの家に行くと庭には確かに水上バイクがあったという。
しかし、7年の月日が経っていて、ブレッドが実行犯だという証拠は挙がりませんでした。
警察の一か八かの賭けに
犯人が特定できずにいた警察は、ある賭けを実行しました。
ブレッドに、ジャック事件の新聞記事を切り抜きを送ったのです。
その記事を見て、連絡を取るだろう相手が真犯人ということになり、その会話を録音できれば、決定的な証拠になるというわけです。ただ、チャンスは1回キリ。
ブレッドは記事を見るなり、誰かに電話をしました。
電話を受けたのは、長男のトムで、2人は幼い頃からの友人でした。
電話の会話をすべて録音しましたが、事件のことを直接話すことはなく、決定的な証拠は取れませんでした。
その後、ブレッドとトムは会い、トムに新聞記事を渡しましたが、やはり証拠になる会話にしませんでした。
トムの尾行を続けるとそこへ、サンドラが現れて、
トムは新聞記事をサンドラ渡していたのでした。
ジャック事件の首謀者は、サンドラなのか、
やはり、決定的な証拠の会話にはなりませんでした。
そこで警察は、ブレッドに焦点を当てました。
ジャックと司法取引でサンドラの首謀が
警察は、決定的な証拠を得るためにジャックに司法取引を持ち掛けました。
ジャックに犯行を認めさせ、すべてを話すことで刑を軽くするというアメリカでの常套手段です。
ブレッドはすべてを打ち明けました。
サンドラの再婚は、元々、ジャックの遺産目当てだったという。
そんな時、ジャックの末期がんが発見されました。
すると、サンドラは、ジャックに気付かれずに遺産のすべてをサンドラに残すように遺書を書き替えました。
あとは、ジャックの病気に負けることを待つだけでしたが、余命3か月のジャックは、ガンと戦うことを決意して
何度も手術を繰り返していました。
医療費は相当高額な金額になったといいます。
サンドラは、それが許せなかった。
少しでも遺産を多く残そうとして、犯行を計画したと言います。
ジャックの証言によりサンドラとトムは殺人共謀罪で逮捕されました。
サンドラ、トム、ジャックの判決は
逮捕されたサンドラ、トム、ジャック
それぞれの刑期はどんなものだったのでしょう。
実行犯ブレッドは、司法取引により 禁錮1年5か月
再婚相手サンドラの連れ子息子のトム 禁錮 15年
再婚相手のサンドラ 終身刑
全米を衝撃の渦に巻いた事件の結末でした。